トップメッセージTop Message
株主の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。中山福グループ第79期(2024年4月1日から2025年3月31日まで)業績についてご報告申し上げます。
当連結会計年度におけるわが国経済は、引き続き雇用・所得環境は徐々に改善し、インバウンド需要などを背景として、緩やかな回復傾向がみられました。しかし、不安定な国際情勢の影響のもと、原材料費の上昇や円安に伴う物価上昇等により消費者の節約志向が継続し、依然として経済の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループにおきましても、仕入原価等の上昇に加えて、物流費が上昇する等、経営環境は厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループにおきましては、2024年5月から推進している「中山福グループ 新中期経営計画 NFG2026」の4つの経営戦略の各種強化や商品政策を推進してまいりました。EC事業の一体運営による合理化・効率化を図るために連結子会社の株式会社ENICYを2024年10月に吸収合併したことや、全国物流拠点の高度化・効率化を図るために福岡支店の倉庫増築工事を完了したこと、卸売事業では、市場を分析しライフスタイルに合った新規商品の企画・販売を推進し、異業種との共同提案も含め新しい売り場づくりの提案を進めてまいりました。
これらの結果、営業面におきましては、新規商品の販売や取引先の開拓が順調に進み、当連結会計年度の売上高は409億49百万円となりました。
損益面におきましては、前連結会計年度の在庫適正化に向けた値引販売等の一時要因がなくなったものの、原材料費や仕入価格の上昇などの影響を受けたため粗利率は想定よりも回復せず、売上高増加等に伴う運賃の高止まりも影響し、営業利益1億54百万円、経常利益4億91百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は5億26百万円となりました。
中山福株式会社はおかげさまで2025年3月に創業100周年を迎えました。次の100年に向け、引き続きグループとしての永続的な企業価値向上に努めてまいりますので、今後ともより一層のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長